最新記事

NAVY SEALS

ネイビー・シールズ地獄の訓練で「嘘だろ?」...衝撃の展開が示したリーダーシップの重要性

EXTREME OWNERSHIP

2021年10月11日(月)10時45分
ジョッコ・ウィリンク(元ネイビー・シールズ精鋭部隊「ブルーザー」指揮官)、リーフ・バビン(元ネイビー・シールズ精鋭部隊「ブルーザー」小隊指揮官)

衝撃の展開だった。ボートクルーVIは、新しいリーダーを迎えたこと以外、何もかも同じ状況なのに、クラス最悪のチームから最高のチームに変わった。罵り合いもイライラも、もうどこかへ消えていた。

驚くほどの変化をこの目で見なければ、私も「嘘だろ?」と疑っていたかもしれない。だがそれは、「究極の責任感」の核となる基本的かつ重要な真実を示す、決定的な実例だった。

そう、出来の悪いチームなどない。出来の悪いリーダーがいるだけだ。

なぜこんなことができたのだろう? たった1人――「リーダー」ーーを入れ替えただけで、チーム全体の成績ががらりと変わるなんて。

答えを言おう。リーダーシップは、あらゆるチームの成績をつかさどる、唯一最大の要素だからだ。チームの成功も失敗も、全てリーダーに懸かっている。

リーダーの姿勢が、チーム全体の雰囲気をつくる。成績が伸びるのも、伸び悩むのも、リーダー次第なのだ。これはチーム全体をまとめるトップのリーダーだけでなく、チーム内の小さなチームを仕切る若手のリーダーにも当てはまる。

私自身が「地獄週間」でボートクルー・リーダーを務めた経験を振り返ると、失敗して力を出し切れなかった日も、成功した日もあった。

私のボートクルーも時折成績が伸びずに苦しんだが、それは私自身が「ボートの先頭の一番難しいポジションに就いて、リーダーシップを発揮するべきだ」と気付くまでの話だった。

勝つためには、クルーを激しく、本人たちが「やれる」と思っている以上に駆り立てなくてはならない。

あのとき気付いたのだ。先のことや遠くて見えないゴールではなく、目の前の具体的な目標――100メートル先の海岸標識や陸標や道路標識――を目指させたほうがはるかに効果的だ、と。

※第3回:映画『アメリカン・スナイパー』のネイビー・シールズ狙撃手と上官の、「殺害」プレッシャーの局面

米海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ)
 伝説の指揮官に学ぶ究極のリーダーシップ』
 ジョッコ・ウィリンク、リーフ・バビン 著
 長澤あかね 翻訳
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


20250408issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国憲法裁、尹大統領の罷免決定 直ちに失職

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落、昨年8月以来の3万400

ビジネス

シャープ、堺工場の一部をKDDIに売却 100億円

ワールド

スイスへの米関税は理解不能、対策でEUと連携=財務
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 2
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 7
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 8
    アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 10
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中