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米中天津会談、中国猛攻に「バイデン・習近平会談」言及できず──それでも習近平との近さを自慢するバイデン

2021年7月30日(金)12時15分
遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)

●アメリカは中国が新疆(ウイグル自治区)で種族絶滅を図っていると言い掛かりをつけているが、アメリカ大陸にいた原住民を絶滅させて国家を建設したのは、どこの国なのか。現在もなお人種差別をしている国はどこなのか?自国の人種差別と非民主性を改善してからものを言え。

●「一つの中国」原則は米中関係の基礎である。「台湾独立」を阻止してこそ、真の平和がある。内政干渉は許さない。

●香港が「中華人民共和国香港特別市」として中国に帰属したことを知らないわけではあるまい。アメリカはその現実を正視する勇気を持つことができず、何とか香港を、中国を転覆させるための「橋頭堡(きょうとうほ)」(敵地に侵攻するための拠点)に仕立て上げようとしている。小手先の内政干渉をしてきても香港の大局は揺らがない。

●アメリカは数か国に呼び掛けて「中国が悪質なサイバー作戦を仕掛けた」と事実無根の捏造をしているが、「盗人猛々しい」もいいところだ。アメリカこそは世界で最もインターネット技術と権力が集中している国であり、最も攻撃的なサイバー攻撃を仕掛け、西側先進国にまで盗聴の手を伸ばし、最も多くの機密をオンラインで盗み出す国であることは世界中の誰もが知っていることだ。サイバーセキュリティ問題で中国に汚水をかけなければアメリカは中国企業に勝てないので、汚い手段を弄している。

ほとんど「悪口雑言」に近い激しい対米批判は4時間にわたって展開され、謝鋒は最後に二つの対米リストをシャーマンに手渡した。

一つは、アメリカが中国に対して出している誤った政策や言動を是正せよという「是正措置リスト」で、もう一つは中国が懸念している案件のうち優先的に解決せよという事を要求している「優先案件リスト」だ。両方とも非常に長いものなので詳細には論じない。要は個人に対する制裁を撤廃せよということや、中国人留学生や孔子学院への弾圧をやめよといった類の内容である。

「王毅vs.シャーマン」対談:アメリカは国連憲章に基づく国際秩序を守れ!

26日午後、王毅とシャーマンの対談が2時間ほどにわたって行われた。

王毅の主張は謝鋒の主張と重なるので、ここでは省略するが、要は「アメリカこそが最も反省すべき国だ」として、「国連憲章に基づいた国際秩序を守れ」あるいは「高関税や一方的な制裁は国際ルール違反だ」とシャーマンに批判を向けた。

また、台湾問題については「台湾独立勢力が挑発してくるなら、中国はあらゆる必要な手段を取って制止する権利がある」と主張した。

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