米海軍特殊部隊が培った「リーダーシップ論」が、仕事や生活に役立つと言える訳
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<著者は「イラクの自由作戦」において、ラマディで任務に就いていた元将校。米ネイビー・シールズ伝説の指揮官が明かす「桁外れ」な成果を出すチームのリーダーに必要な信条と、その応用法とは。全米230万部のベストセラー『米海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ)伝説の指揮官に学ぶ究極のリーダーシップ』の序文を2回に分けて転載する(後編)>
前編より続く:全米230万人が読んだ、イラクの戦場で生まれたリーダーシップ論
私たちはジョッコ・ウィリンクとリーフ・バビン。「イラクの自由作戦」において、イラク・ラマディで共に任務に就いたシールズの元将校だ。あの場所で私たちは、戦争の屈辱的な試練をよく知るようになった。あのときは幸運にも、勝利を収める極めて優秀なチームを育て、訓練し、導くことができた。戦場で任務に就き、油断がどれほど危険なものかを目の当たりにした。いつ何時、拠点が完全武装した敵の大群に制圧されてしまうかわからないのだから。
私たちは、失敗する――失う、驚く、裏をかかれる、打ちのめされる――とはどういうことかを知っている。こうした教訓は何よりも厳しいものだが、おそらく何よりも重要なものだ。
私たちが学んだのは、勝利を収めるためには、リーダーは任務の正当性を信じていなくてはならないし、不屈の忍耐力を持っていなくてはならない、ということ。とくに、疑い深い者たちが「本当に勝てるのか?」と疑問を抱いているときには。
シールズのリーダーとして、私たちは、マネジメントや組織にまつわる最善のやり方に加えて、リーダーシップの教訓を明らかにし、試し、確認し、記録していた。そしてその後、シールズのリーダーシップの訓練を構築し、実施し、シールズの新世代のリーダーのために、その原則を書き記すサポートも行った。
シールズの私たちのタスクユニットは、今では「ラマディの戦い」として知られる戦闘の大半で任務に就いていた。だが、この本は、そうした戦闘活動を歴史的に説明するためのものではない。こうした短めの書籍で、彼(か)の地で任務に就き、戦い、血を流して死んだ米軍の男たち、女たちの貢献と犠牲の物語を語ることなどとてもできない。
私たち――本書の著者であり、ラマディで共に戦ったシールズ隊員――は、米陸軍第28歩兵師団旅団戦闘団・第2旅団および米陸軍第1機甲師団・第1旅団(レディファースト旅団戦闘団)のもとで共に戦った部隊が示してくれた勇気、献身、プロ意識、無私の精神、犠牲には、この上なく謙虚な気持ちにさせられた。もちろんそれ以外の、米陸軍および海兵隊の勇敢で名高い数々の部隊にも。彼らの勇敢な行為や、任務と祖国への揺るぎない献身を詳しく語るなら、丸ごと一冊(もしくは、シリーズ本)で語る必要があるだろう。彼ら全員に、神の祝福がありますように。