東京都、感染リバウンドでまん延防止の延長論浮上 五輪観客数の見直し議論も
「オリンピック、テレビでも十分感動できる」
もっとも埼玉県の大野元裕知事や千葉県の熊谷俊人知事が、午後9時以降の無観客試合を要望しており、西村氏は大会組織委員会を念頭に、イベント開催の観客判断は「都道府県知事が感染状況をみて上乗せ(強化)可能となっているので、夜は無観客とする判断であれば、よく相談して対応していただきたい」と述べた。
西村氏は同じ番組で試合は「テレビでも十分感動できる」とも強調した。関係者によると、西村氏は感染が急激に悪化し、無観客試合が不可避となる可能性も視野に入れつつあるという。
政府関係者の間では「高齢者のワクチン接種拡大により重症化率が低下すれば、医療ひっ迫の懸念は低下する」(閣僚周辺)との期待がある。しかし「ワクチンを接種していない若年層の活動が活発化し、感染が増えれば、医療はやがてひっ迫する」(専門家)との懸念もある。
11日にまん延防止措置を解除できない場合、単純に延長するのか、4度目の緊急事態宣言発動に踏み切るかは、現時点で未定だ。政府の専門家など関係者は「様々な可能性がある」、「ギリギリまで見極めて総合判断」と解説する。
菅義偉首相は28日、視察先の羽田空港で東京都の新規感染者が増加していることについて「高い警戒感を持って感染対策にあたらなければならない。必要であれば機動的な対応もしていきたい」と述べている。
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