「中国は反米キャンペーンに100万人を投じている」米軍司令官
China’s 1 Million-Strong Disinformation Machine
中国の目に余るルール違反には厳しい態度で臨むと誓うバイデン政権は、発足早々、対中協議で人権問題と領土拡張主義を取り上げ、中国側をイラ立たせた。
デービッドソンは、冷戦時代の米国務省はソ連のプロパガンダに対抗して民主主義と資本主義のイデオロギーを広めるために「巨大な権限」を持っていたと指摘。アメリカも中国に負けず「全世界に」メッセージを広げる努力をすべきだと上院議員に訴えた。
ロシアも世界中の民主主義国や敵対的な国を貶めるために偽情報キャンペーンを行ってきた。デービッドソンによれば、ロシアの戦術はおおむね相手を「けなす」ことに徹したものだが、中国はそれとは違い、相手をけなしつつ、実態は全体主義にほかならない自国の統治の「素晴らしさ」を喧伝する。
米軍の高官は以前から、将来的に中国、ロシアとの紛争もあり得ると警告してきた。アメリカの一極支配の時代は終わり、世界は多極化しつつある。中国、ロシアのみならず、ほかの国々も国家間競争に加わる可能性がある。
「偽情報キャンペーンが地政学的戦略に織り込まれるようになり、大国間競争はますます複雑な様相を呈している」と、デービッドソンは苦い表情を見せた。
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