バイデン次期政権の下「台湾は『中国に対する防波堤』になれる」(国防アナリスト)
Taiwan Could Be America's 'Maritime Israel,' Says Taipei Defense Guru
蔡が総統に就任した2016年以来、台湾政府は海峡の向こうにある中国人民共和国の政府と正式な交流を行っていない。台湾政府は、対話を受け入れると言いつつも、協議の前提条件として中国政府が主張する「一つの中国」の原則とそれを含むすべての要素を拒否している。
中国政府は中台関係の行き詰まりは、蔡総統と与党民主進歩党のせいだと非難しているが、台湾は責任感のある姿勢を貫いており、しかも重要なことに、挑発的ではない、と蘇は指摘した。
同時に、台北のトップ外交官らは、広報文化活動を含む外交的関わりを通じて、中国の侵略から身を守ろうとする台湾の意志を強調しながら、カナダからインドまで、さまざまな国と友好関係を結んだ。蘇によれば、これこそが蔡政権が取るべき正しい方向性だ。
INDSRの防衛アナリストは、台湾海峡で軍事行動を増加させた中国のやり方は、増大する中国の脅威をますます印象づける結果になったという。中国が警戒されるようになったのは「自業自得」だというのだ。
中国政府は、アメリカのバイデン次期大統領と外交チームは、トランプ政権より予測可能で、より協調的な米中関係に回帰する可能性が強いと分析してきた。