韓国メディアに激震 テレビ局CM売上激減、ニュース番組が導入したプレミアムCMとは
ニュースへのPCM導入に新聞協会がかみつく
今回『SBS 8 NEWS』は、これまでの55分番組から70分へ放送時間を拡大し、1, 2部で分けてその間にPCMを放送することとなった。また、同時に同局は人気調査報道番組である 『それが知りたい』も、今後2部に分けて放送され、中間にPCMを放送する予定と発表された。
これらの決定が公表されると、すぐに視聴者からの大きな批判の声が集まった。さらに、20日には韓国新聞協会から「視聴者権利侵害する地上波放送PCMを即刻規制しろ」という強い批判声明が出された。
韓国新聞協会は、「国民の財産である電波を使う地上波放送局は、公益性を守り、視聴者の視聴権を優先しなければならないという社会的合意が放送法に収められている。」として、「一日も早く地上波放送のPCM放送の規正と、さらに拡大せぬよう放送法令改訂など措置に乗り出すことを求める」と主張した。
PCM導入はMBCが先だったが
9月22日、国民の力党ジョ・ギョンヒ議員の発表によると、韓国の地上波4局(KBS·MBC·SBS·EBS)が、今年上半期にPCMを導入し放送した番組の数は86作品に上ったという。これは、昨年1年間で4社が放送したPCM放送作品数とほぼ同じであり、今年は下半期を合わせると、去年の倍以上になる見込みだという。
今回注目を集めている『SBS 8 NEWS』だが、地上波のニュース番組でPMC導入放送を始めたのはこの番組が初めではない。今年6月MBCは、メインニュース番組 『ニュースデスク』でPCM放送を開始している。地上波以外でいえば、総合編成チャンネルJTBC『ニュースルーム』も、100分の放送時間を1, 2部で分けてPMC放送を開始した。
しかし、この2番組が『SBS 8 NEWS』と違い批判が少ないのは、1部では普通のニュース、2部ではテーマを組んで深く掘り下げる調査報道と、まるで別番組のような構成にしているためだろう。こうすることによって、1つの番組の途中にCMが流れるという感覚は薄らいでいる。