米側要求、聞けるものは聞いたらよい＝関税交渉巡り自民・茂木氏

　 ４月２２日、自民党の茂木敏充前幹事長はテレビ朝日の番組に出演し、日米関税交渉で米側が持ち出している日本の非関税障壁を巡り「米国の要求で聞けるものは聞いたらよい」との見解を示した。日本は決して米国の製造業を阻害する国ではなく、むしろトランプ大統領の目的達成のため信頼できるパートナーであることを印象付けることが大切だと語った。２０２１年１１月撮影（２０２５年　ロイター／Issei Kato）

Shinichi Uchida

［東京　２２日　ロイター］ - 自民党の茂木敏充前幹事長は２２日、テレビ朝日の番組に出演し、日米関税交渉で米側が持ち出している日本の非関税障壁を巡り「米国の要求で聞けるものは聞いたらよい」との見解を示した。日本は決して米国の製造業を阻害する国ではなく、むしろトランプ大統領の目的達成のため信頼できるパートナーであることを印象付けることが大切だと語った。

茂木氏は第１次トランプ政権での日米貿易交渉で協議を担当した。赤沢亮正経済再生相が今回の訪米前に茂木氏を訪ねた際、過去の対米交渉の経験などを伝えたとした上で「どの分野をテーブルに載せるか、交渉の範囲を決めることが大切だ」と指摘。やりやすい分野から交渉を進め、モメンタム（勢い）を高めて最終的に日米でウインウインになるようなパッケージ合意に持っていく手順が望ましいとの考えを示した。

自身の役割について、茂木氏は「国益のかかった交渉なので相談があればいろいろな意味で相談に乗りたい」と述べたが、交渉にあたっては交渉チームに任せた方がよいと語った。