タイ、米国との関税交渉延期 「問題点」見直しへ

4月22日、タイのペートンタン首相(写真)は、米国との関税交渉について、米政府がタイに重要な問題点の見直しを求めたため、今月23日から延期されたと述べた。バンコクで3日撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 22日 ロイター] - タイのペートンタン首相は22日、米国との関税交渉について、米政府がタイに重要な問題点の見直しを求めたため、今月23日から延期されたと述べた。
新たな日程は現在調整中という。トランプ米大統領はタイに36%の関税を設定しており、90日間の関税停止措置が失効する7月までに関税引き下げを交渉できなければ、大きな打撃を受けるとみられている。
首相は「われわれはそれほど遅れているわけではなく、わが国の関税を適切に調整する可能性など、問題点の見直しを進めている」と発言。タイの農産品輸出や追加の輸入などを検討していると述べた。
「学者やあらゆる関係者の意見を聞き、最善を尽くしている。農業関係者の利益を可能な限り守る」とし、交渉で相互に利益をもたらす必要があると述べた。
ワシントンで米国側との協議に参加する予定だったピチャイ財務相は、実務レベルの協議は続いていると発言。近く訪米する計画ないと述べた。