ドイツ政府、今年の経済成長予測をゼロに下方修正=関係筋

ドイツ政府は今年の経済成長予測を0.3%からゼロに下方修正した。経済専門紙ハンデルスブラットが政府関係者の話として報じた。ケルンのデパートで2019年撮影(2025年 ロイター/Thilo Schmuelgen/File Photo)
[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ政府は今年の経済成長予測を0.3%からゼロに下方修正した。関係筋がロイターに対し、経済専門紙ハンデルスブラットの報道を確認した。
来年についは1%前後の経済成長を予想。1月時点の予測である1.1%から小幅に下方修正した。
経済省はコメントを控え、24日の会見で新たな予測を発表する予定だと述べた。
ドイツは主要7カ国(G7)で唯一、過去2年間、プラス成長を達成できなかった。トランプ米大統領の関税措置の影響を受けて、史上初めて3年連続でプラス成長を達成できない可能性もある。
ハンデルスブラット紙によると、関税の影響を受けてドイツ経済が今後どのように展開するかが不透明になったことが新たな予測の土台になった。
関係筋によると、輸出は2024年の1.1%減に続き、今年は2.2%減と予想。来年は1.3%増と見込まれている。
ドイツの経済研究所は今月、今年の国内経済成長予測を昨年9月時点の0.8%から0.1%に下方修正している。
関係筋によると、政府は昨年2.2%だったインフレ率が今年は2%に、来年は1.9%に鈍化すると予想している。
景気低迷の影響で失業率は昨年の6.0%から今年は6.3%に上昇する見込み。26年には6.2%への低下が見込まれている。