韓国クラスター発生の梨泰院、BTSメンバーら芸能人も 感染者追跡の陰で性的マイノリティへの差別も
米兵やゲイなどさまざまな人を受け入れる街、梨泰院
クラスター発生の舞台となった梨泰院は、米軍基地が近くにあったことから、外国人が多く集まる独特の雰囲気をもつ街として繁栄してきた。
ソウルでクラブのある繁華街といえば、江南を思い浮かべる人も多いが、高級エリアの江南に対して梨泰院はもっとカジュアルで雑多な人が行き交う多国籍な雰囲気の街だ。クラブをとっても、江南はドレスコードがあったり年齢制限(30代までといった上限)があるが、梨泰院はそこまでうるさくないし、ゲイが集まるようなバーは江南では見かけることはない。
ソウルの繁華街を東京になぞられえて、江南は銀座、梨泰院は六本木という例えで語ることがある。だが、イスラム圏を含めたさまざまな国の人、ゲイなどのマイノリティを受け入れる、何でもありな雰囲気は新宿二丁目の方が近いかもしれない。
BTSのジョングクや元KARAギュリなども行っていた
そんなカジュアルでありつつ、ちょっと危険な雰囲気も漂う街は、芸能人たちもよく訪れるスポットとしても知られていた。そのため今回新型コロナウイルスのクラスター発生が明るみになったときから、ネットでは「梨泰院でアイドルを見かけた」との噂が流れていた。
そして、18日あるネットメディアが「噂の出回っていた<梨泰院のアイドル>の正体はBTS防弾少年団ジョングク、ASTRO チャ・ウヌ、NCT ジェヒョン、SEVENTEEN ミンギュだ」と報道。4人の各所属事務所はその日のうちにこの報道を事実と認めて、社会的距離を置くべき期間中に梨泰院を訪れたことを謝罪した。
梨泰院で遊んでいた芸能人は男性だけではない。日本でも人気のあった元KARAのメンバー・ギュリが、クラスター発生当時クラブKINGに入店していたことを認めている。一部の客はギュリがマスクをしていなかったと発言し、批判が集まっていたが、ギュリは事務所を通じて入店からマスクを着用し、すでに検査も受けて陰性判定を貰ったことを謝罪文と共に発表している。