イスラエル首相「勝利まで戦う」姿勢と、ハマス「米国市民捕虜の警備員、空爆で死亡」声明

イスラエルのネタニヤフ首相は19日、イスラム組織ハマスへの圧力を強化するよう軍に指示したと表明した。写真はパレスチナ自治区ガザで拘束されている米国市民でイスラエルの二重国籍兵士エダン・アレキサンダーさんの解放を求めるサインボード。米ニュージャージー州テナフライで昨年12月撮影(2025年 ロイター/Stephani Spindel)
イスラエルのネタニヤフ首相は19日、イスラム組織ハマスへの圧力を強化するよう軍に指示したと表明した。
ハマス幹部はこのほど、パレスチナ自治区ガザでの戦争を終結させ、イスラエル人の人質全員とイスラエルに収監されているパレスチナ人を交換する包括的な取引を望んでいると述べ、暫定的な停戦に関するイスラエルの提案を拒否した。
ネタニヤフ氏はテレビ演説で、戦争には大きな代償が伴うとしつつ、イスラエルには「勝利するまで、われわれの存在のために戦い続ける以外に選択肢はない」と述べた。
ハマスはネタニヤフ氏の演説に先立ち、イスラエルによる今週の空爆で死亡し、ガザで生きて拘束されている最後の米国市民とみられているイスラエルの二重国籍兵士エダン・アレキサンダーさんを担当していた警護員の遺体を回収したと発表した。
ハマスによるとアレクサンダーさんの消息は不明。ネタニヤフ氏は演説でアレクサンダーさんについては触れなかった。
米国務省の報道官はアレクサンダーさんの状況についてノーコメントとする一方、ハマスはアレクサンダーさんと残りの人質全員を直ちに解放しなければならないとする主張などを繰り返した。


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