新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(29日現在)
■米第1四半期GDP改定値、5.0%減に下方改定
米商務省が28日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値(季節調整済み)は年率換算で前期比5.0%減と、速報値の4.8%減から下方改定され、2007─09年のグレート・リセッション(大不況)以降で最大の落ち込みとなった。
■中国、景気刺激策になお余地 大規模な措置は打たず=首相
中国の李克強首相は28日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の閉幕に当たって記者会見した。新型コロナウイルス流行で落ち込んだ景気の回復に向け刺激策を打ち出す余地はあるが、大規模な措置は想定していないと述べた。
■英経済、2─3年で完全回復せず コロナ禍「熾烈」=ソーンダーズ中銀委員
イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のソーンダーズ委員は28日、新型コロナウイルス感染拡大による「熾烈(しれつ)な経験」から英経済が向こう2─3年間で完全に回復する公算は小さいとの見方を示した。
■トランプ氏「悲しいマイルストーン」、米のコロナ死者10万人突破で
トランプ米大統領は28日、米国の新型コロナウイルス感染症による死者が前日10万人を突破したことについて「非常に悲しいマイルストーンに達した」とし、遺憾を表明した。
■欧州で超過死亡、3月初旬以降 大半がコロナに関連か=WHO
世界保健機関(WHO)高官は28日、欧州24カ国での3月初旬以降の死者数が平年の水準を約15万9000人上回り、その「かなりの比率」が新型コロナウイルス感染症に関連しているとの認識を示した。
■IASB、リース会計基準で免除規定 コロナの影響に適用
国際会計基準審議会(IASB)は28日、新型コロナウイルス危機で不動産リースの減額を受けた際の会計基準の免除規定を発表した。
■台湾、今年の成長率予想1.67%に引き下げ 5年ぶり低成長
台湾の行政院(内閣)主計総処は28日、2020年の成長率を5年ぶりの低水準となる1.67%と予想した。新型コロナウイルス危機で貿易や個人消費、雇用が打撃を受けている。
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