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感染症対策政府専門家会議「爆発的感染の前に医療機能不全も、体制強化が喫緊」
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の尾身茂副座長(独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)は1記者会見で、爆発的感染が起こる前に医療体制が機能不全に陥ることが予想され、医療供給体制の強化が喫緊の課題だと述べた。写真は都内の商業施設で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の尾身茂副座長(独立行政法人地域医療機能推進機構理事長)は1日の会見で、爆発的感染が起こる前に医療体制が機能不全に陥ることが予想され、医療供給体制の強化が喫緊の課題だと述べた。
尾身副座長は、爆発的感染拡大と医療崩壊がイコールで語られることがあるものの、新規感染者数やクラスターの感染報告などの現状を踏まえると「爆発的感染が起こる前に、医療供給体制のひっ迫が起こり、機能不全に陥ることが予想される」と述べた。
現状の日本の状況は「爆発的患者急増はみられてない」としながらも、都市部中心にクラスター感染が次々と報告され、医療供給体制がひっ迫する地域が出てきており「医療供給体制強化が喫緊の課題」と指摘した。
尾身副座長は、オーバーシュートを2、3日の間に累積患者数が倍増し、そのスピードが継続して認められる場合と定義。東京都の場合、3月21日から30日までの10日間は2.5日ごとに倍増しているが、院内感染や感染源が追えている患者が含まれており「これが一過性か継続的に注視していく必要がある」とした。
(清水律子)
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