南アGDP、第4・四半期は前期比0.6%増 プラス回復も予想下回る

3月4日、南アフリカ統計局が発表した昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済みで前期比0.6%増となり、緩やかな成長に戻った。写真は南アフリカのベノニにある農場で昨年5月撮影(2025 ロイター/Siphiwe Sibeko)
Kopano Gumbi
[プレトリア 4日 ロイター] - 南アフリカ統計局が発表した昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済みで前期比0.6%増となり、緩やかな成長に戻った。前期に縮小を招いた農業生産の回復に支えられた。
ただ、プラス成長だったのは対象の10業種中3業種のみで、GDP伸び率はエコノミストが予想した0.9%を下回った。
IGのシニア市場アナリスト、ショーン・マリソン氏は「成長はプラスだが、部門ごとの業績はまちまちで南アの経済回復はなお脆弱」と述べた。
第4・四半期の農業は生産増加を背景に17.2%拡大した。
ただ、ネッドバンクのチーフエコノミスト、ニッキー・ワイマー氏は「農業は、ますます不安定かつ極端になっている気象現象に大きく影響され、常に不確定要素」と述べた。
第4・四半期の貿易は1.4%、金融は1.1%それぞれ増加。一方、製造業は0.6%、鉱業は0.2%、建設は0.4%それぞれ減少した。
GDP伸び率は前年同期比0.9%、通年では前年比0.6%だった。