米2月ADP民間雇用、7.7万人増 7カ月ぶりの低い伸び

米ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は7万7000人増加した。写真は2023年4月、米バージニア州アーリントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 5日 ロイター] - 米ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は7万7000人増加した。伸びは大幅に鈍化し、7カ月ぶりの低水準となった。エコノミスト予想は14万人増だった。
1月分は18万3000人増から18万6000人増に上方修正された。
ADPリサーチ・インスティテュートのチーフエコノミスト、ネラ・リチャードソン氏は、米政権の政策の不確実性と消費者支出の減速が解雇や雇用の鈍化につながった可能性がある指摘。「最近発表された他の指標を踏まえると、今後の経済情勢を見極める中、雇用主が採用をためらっていることが分かる」と述べた。
業種別では、商業・運輸、医療、教育、情報の各部門で減少した一方、建設業が2万6000人、製造業が1万8000人、レジャー・接客業が4万1000人、それぞれ増加した。
転職者の賃金は前年比6.7%上昇。1月は6.8%上昇だった。在職者の賃金は前年比4.7%上昇と横ばいだった。
2月の米雇用統計は7日に発表される。ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は16万人増、失業率は4.0%と予想されている。