ドイツの防衛・インフラ支出拡大、AAA格付けにプラス=S&P

S&Pグローバル・レーティングスは3月5日、ドイツの防衛費とインフラ支出の大幅な増額計画は最上位の「AAA」格付けにとってプラスになるとの見解を示した。同日、ベルリンの議会で撮影(2025年 ロイター/Annegret Hilse )
Marc Jones
[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングスは5日、ドイツの防衛費とインフラ支出の大幅な増額計画は最上位の「AAA」格付けにとってプラスになるとの見解を示した。
ドイツの次期政権樹立に向けて連立交渉中の保守連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と中道左派の社会民主党(SPD)は、5000億ユーロ規模のインフラ基金創設と債務規制見直しで合意した。
これは借入額に上限を設ける長年の「債務ブレーキ」を改革する計画で、実現すれば支出の大転換となる。
S&Pのトップアナリスト、フランク・ギル氏は「ドイツの信用力に関する最大の懸念は経済の停滞で、国内経済を活性化させるものなら何でも信用にプラスとなる」と述べた。
また、ドイツの債務水準は低く、かなりの追加支出余地があるとした上で、「AAAの格付けは安全と考えている」と述べた。