高関税課せられれば、対米投資「なかなか困難に」=石破首相

石破茂首相は3月6日の参院予算委員会で、トランプ米政権の関税政策に対する交渉方針について、対米投資の原資は国内で稼がなければならない部分が相当あるとした。米ワシントンで2月7日撮影(2025年 ロイター/Kent Nishimura)
Shinichi Uchida
[東京 6日 ロイター] - 石破茂首相は6日の参院予算委員会で、トランプ米政権の関税政策に対する交渉方針について、対米投資の原資は国内で稼がなければならない部分が相当あるとし、「高い関税が課せられると米国に対する投資もなかなか困難になるということがある」と指摘した。
谷合正明委員(公明)に対する答弁。
石破首相は、対米交渉では、どれだけ米国に投資を行って雇用を創出してきたかなどを説明する必要があるとの認識を示した。対米投資が「日本の利益だけでなく、米国の雇用創出・経済の拡大に資するものであるかをきちんとロジカル、ビジュアル、そして情熱を込めて語ることを政府全体としてやっていく」と語った。
対米交渉に関連し、武藤容治経済産業相を米国に派遣する考えも示した。