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新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(16日現在)

2020年4月16日(木)18時21分

■米ギリアドが中国で新型コロナ薬の治験中止、被験者不足が原因

新型コロナウイルス感染症の治療薬として注目される米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」について、中程度の症状の患者を対象とした中国での臨床試験が、対象となる被験者不足のため中止となった。米国立衛生研究所(NIH)がウェブサイト上で管理するデータベースで15日明らかになった。

■米拠点の株式・債券ファンド、3月はともに流出超=リッパー

リッパーが発表した米国拠点ファンドの資金動向によると、3月は株式ファンドと債券ファンドがともに記録的な流出超過となった。一方、マネー・マーケット・ファンド(MMF)には過去最大の資金が流入した。新型コロナウイルス感染拡大により経済が大きな打撃を受ける見通しで、警戒感が強まった。

■ギリシャ経済、今年は5─9%のマイナス成長に=シンクタンク

ギリシャの有力シンクタンク、経済産業調査財団(IOBE)は15日発表の四半期レビューで、今年の同国経済は新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(封鎖)により、基本シナリオで5.0%、悪化シナリオで9.0%前後のマイナス成長になるとの予想を示した。

■今年のアジア経済、新型コロナでゼロ成長へ 過去60年で初=IMF

国際通貨基金(IMF)は16日、今年のアジア経済が過去60年で初めてゼロ成長になるとの見通しを示した。新型コロナウイルスの感染拡大で域内のサービス業や主要輸出先に「前例のない」悪影響が出ていることが背景。

■米ユナイテッド、5月運航便90%削減 人員縮小も=社内メモ

米ユナイテッド航空ホールディングスのオスカー・ムニョス最高経営責任者(CEO)とスコット・カービー社長は15日、従業員に対して5月の運航便を90%削減する方針を明らかにした。

■大日本住友が出資のロイバント、米で新型コロナ治験薬の投与開始

英国とスイスに本社を置くバイオ医薬品会社のロイバント・サイエンシズは15日、新型コロナウイルス感染症の治験薬である「ギムシルマブ」を米国内の患者に投与する臨床試験を開始した。創業者のビベク・ラマスワミ最高経営責任者(CEO)がロイター・イベンツの製薬関連会議のビデオインタビューで明らかにした。

■英銀、新型コロナで打撃の経済支える貸出能力は十分=ウッズ副総裁

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のウッズ副総裁は15日、深刻な景気悪化シナリオの下でも、英国の銀行は貸し出しを継続する資金が十分にあるとの認識を示した。

■IMF、最貧国向け融資枠3倍へ拡大目指す コロナ対応支援

国際通貨基金(IMF)は、最貧国向けの融資枠を3倍の180億ドル超に拡大することを検討している。各国の新型コロナウイルス対策を支援するのが狙い。ゲオルギエワ専務理事が15日、ビデオ会議システムを通じた記者会見で明らかにした。

■米株式市場、経済活動の早期再開期待に基づく買いに慎重論

米株式市場で、一部の投資家は最近の相場上昇の流れに乗って買い出動するのをためらっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で停止した米経済活動が素早く再開されることに望みは持ちつつも、実際のところはそんな再開にはならず、すぐに再開したとしたら、すぐに再封鎖が必要になるのではとみて、事態の成り行きを見守ろうとしている。

■フランスの新型コロナ死者、1日で1438人増 過去最多

フランス保健省は15日、新型コロナウイルス感染による死者が1万7167人になったと発表した。前日から1438人(9.1%)増え、1日の増加数としては過去最多となった。

■米ハーレー、大規模な一時解雇と給与カット 新型コロナ対応で

米二輪車大手ハーレーダビッドソンは15日、生産に従事している社員の大半を対象に世界規模でレイオフ(一時解雇)と給与削減を実施すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が直撃し、コスト削減を強いられた。

■新型ウイルス、武漢の研究所から流出したか調査中=トランプ氏

トランプ米大統領は15日、新型コロナウイルスが中国湖北省武漢にあるウイルス研究所から流出したものかどうかを米政府が調査中だと明らかにした。新型ウイルスの発生源はまだ解明されていない。


【関連記事】
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