北京厳戒、新型コロナで2週間隔離義務付け 王毅国務委員兼外相「感染拡大は抑制されている」
中国、そして世界経済へ影響広がる
新型ウイルス感染拡大による幅広い経済的影響が広がる中、中国の第1・四半期成長率は大きく減速するとみらている。
中国最大の自動車業界団体である中国汽車工業協会(CAAM)は、新型ウイルスの影響で上半期の国内自動車販売が10%以上減少すると予想した。
国連の国際民間航空機関(ICAO)は、キャンセルの増加で、世界の航空会社の売上高が今年第1・四半期に40億ドル─50億ドル減少する可能性があると試算した。
世界のクルーズ船運航会社の損失は460億ドル相当となる見通し。
横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに218人の新型ウイルス感染が確認されている。この日は高齢者ら一部乗客の下船が認められた。
また、7月から開催が予定される東京五輪(オリンピック)について、WHO緊急事態プログラム責任者のマイク・ライアン氏は国際オリンピック委員会(IOC)などと定期的に連絡を取っているとしつつも、「IOCに対し何ら提言はしない。イベントの開催もしくは中止の要請はWHOの役割ではない」と述べた。
2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。