米副大統領がローマ教皇称賛 政治的相違も「偉大な司牧者だった」

バンス米副大統領(写真左)は、21日に死去したローマ教皇フランシスコ(写真右)と最後の謁見がかなったことは幸運だったと述べた。4月20日、バチカンで撮影。バチカンメディア提供(2025年 ロイター)
[23日 ロイター] - バンス米副大統領は、21日に死去したローマ教皇フランシスコと最後の謁見がかなったことは幸運だったと述べた。イタリア訪問中、死去前日の20日朝にバチカン(ローマ教皇庁)で教皇に短時間謁見していた。
バンス氏は訪問先のインドで記者団に、偉大な司牧者に最後に面会した政府要人の一人になれたとし、「本当に信じられない。謁見した際、教皇にこの世に残された時間が24時間もなかったことはもちろん分からなかった。大変大きな恵みだったと思う」と語った。
また「教皇と握手し、毎日お祈りしていると伝えられて幸運だった。実際そうしたし、今もそうしている」と述べた。
教皇はトランプ米大統領の移民政策を強く批判し、1月の就任直前には同氏の政策は「恥ずべきもの」と発言していた。
バンス氏は「教皇がわれわれの政権による一部政策に反対だったのは認識しているが、賛同されるところも多かった」と指摘。
「政治について語ることで教皇の遺産を汚すつもりはない。偉大なキリスト教司牧者だったと思うし、私は教皇をそのようにしのびたい」と述べた。