獣医に相談するべき? 「大目に見てはいけない」犬の困った行動とは
Dogs Behaving Badly

アメリカの飼い犬、99%に問題行動? 専門家が警告「黙認せず獣医に相談を」 REDDOGS/SHUTTERSTOCK
<問題行動があるアメリカの飼い犬は99%以上。愛犬のそのいたずらも獣医に相談するべきかも>
おとなしく留守番しててねと頼んだのに、なんでソファをかみちぎったり花瓶をひっくり返したりするの! 愛犬家なら、そう叫びたくなったことが一度や二度はあるはず。でも愛すればこそ、たいていの人は大目に見てあげる。なにしろアメリカの飼い犬の99%以上には、何らかの問題行動が見られるのだから。
テキサスA&M大学獣医学部のボニー・ビーバー教授は、犬の加齢に伴う健康状態を調べるドッグ・エイジング・プロジェクトのデータを用いて、全米の飼い犬約4万3500匹についての飼い主の回答を分析した。
この調査では、愛犬の示す攻撃性、分離・執着行動、恐怖・不安、異常な排泄などの問題行動に関し、それぞれ問題なし(0)から深刻(4)の5段階で評価してもらった。
結果は昨年11月の獣医動物行動ジャーナルに発表されたが、飼い犬の99・12%がやや深刻(3)から深刻(4)な問題を1つ、あるいは許容範囲(2)から深刻(4)な問題を2つ以上抱えていることが分かった。
最も多かったのは分離・執着行動で、85・9%に達した。具体的には飼い主が近くにいないと落ち着かない、徘徊する、室内で飼い主について回る、飼い主の不在時に逃げ出そうとしたり、ほえたり物をかんだりする、などだ。