獣医に相談するべき? 「大目に見てはいけない」犬の困った行動とは
Dogs Behaving Badly
攻撃性に関して問題ありとされた犬は55・6%、恐怖・不安は49・9%、異常な排泄は4・1%だった。それ以外にも、しつこくほえ続ける、脱走するなどの問題行動が報告されており、全く問題なしはわずか110匹だった。
「おそらくほとんどの犬は、ごくまれにマイルドな問題行動を示すだけなので、飼い主は対処の必要性を感じていないのだろう」と、ビーバーは論文に書いている。「実際に許容範囲ないし深刻な問題行動を示していても、飼い主がそうした行動を気にしない、大目に見てしまう、飼い主の側が我慢してしまう、誰に相談したらいいのか分からない、などの理由で報告されないケースもあると考えられる」
実際、獣医がこうした問題で相談を受けることはめったになく、たいていの飼い主は(手に負えなくなると)犬をシェルターに引き渡してしまう。アメリカでは飼い犬の約22%が最終的にはシェルター行きとなり、その57%は安楽死させられている。
飼い犬の普段の行動について、健診時に積極的に尋ねる獣医は2人に1人しかいないという。飼い主の側も、そんなことは獣医に相談するものではないと考えがちだ。
でも、それではいけないとビーバーは考える。「飼い主は犬のボディーランゲージに注意してほしい。そして気になる点があれば、かかりつけの獣医に相談してほしい。そうすればきっと原因が分かり、解決策が見つかるだろう」

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