ヘンリー王子の「王室引退」にヒュー・グラントがエール「男として家族を守るのは当然だ」
Hugh Grant Defends Prince Harry, Saying Press Tore Meghan Markle 'To Pieces
自らもタブロイド紙に追い回され戦った経験から王子を支持するヒュー・グラント(2018年1月6日) Mario Anzuoni-REUTERS
<ヘンリー王子の母はタブロイド紙に殺されたも同然で、今度は妻が八つ裂きにされているのだから当然だ、とグラントは言う>
ヘンリー王子が王室の高位メンバーの地位から退くと発表したことを受け、イギリスでは賛否両論が渦巻くなか、イギリスを代表する俳優のひとりであるヒュー・グラントが王子の決断を支持すると表明。タブロイド紙は王子の妻であるメーガン妃を不当に扱ってきた、と語った。
グラントは1月13日、自らが出演する新作映画『ザ・ジェントルメン(The Gentlemen)』のプロモーションのためにアメリカのラジオ番組に出演。番組ホストからヘンリー王子夫妻の話題を振られると、イギリスのメディアを批判した。ヘンリー王子の母であるダイアナ元妃は1997年8月、パリでパパラッチの追跡を逃れようとして自動車事故に遭い、死亡した。
「どちらかといえば、私はヘンリー王子の味方だ。彼の母親はタブロイド紙に殺されたも同然で、今は妻を八つ裂きにしているのだから」とグラントは語った。「男として家族を守るのが王子の仕事だ。だから私は彼を支持する」
グラント自身もメディアと対立
長年、メディアによるプライバシー侵害を強く批判してきたグラントは、自身とメディアの関係も「とても悪い」と語る。グラントはかつて英ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)が「産業スパイレベルの」電話盗聴に携わったとして同社を提訴した。2018年にMGMが盗聴の事実を認めて和解に応じ、受け取った多額の和解金をメディアの権利侵害に反対する団体「ハックド・オフ」に全額寄付した。グラントはこの団体の理事のひとりでもある。
そのハックド・オフも、今回のヘンリー王子とメーガン妃の「引退宣言」を受けてコメントを発表した。
「サセックス公爵、そして特にサセックス公爵夫人は、イギリスのメディアから継続的な嫌がらせを受けてきた」と、同団体の広報担当であるハンナ・ミアンは声明で述べた。
「2人にはプライバシーを守る権利と、自分たちについて真実に基づく報道を求める権利がある。だがメディアはセンセーショナルな見出ばかり追い求め、無情にも彼らの権利を無視してきた」
さらに彼女はこう続けた。「メディアは政治に大きな影響力を持つ存在であり、私たちの民主主義を守るためにも、その行動には責任を持つべきだ。ジャーナリズムは現実を映し出し、市民に真実を伝えるものであるべきだ」
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