<弾劾調査>トランプを恐れ縮み上がる国務省、いじめや脅しも
5 Takeaways From the Trove of Impeachment Testimony Released Monday
3.ヨバノビッチは「厄介な人物」
大使を解任される前、ヨバノビッチはウクライナのアルセン・アバコフ内相から「(裏切りや中傷に)気をつけろ」と助言を受けていた。彼女は2月にアバコフから、ジュリアーニの調査に協力している2人の実業家が駐ウクライナ米大使の交代を望んでいると聞いたという。また彼女によれば、アバコフは、ワシントンの党派政治に巻き込まれるとウクライナの国益が損なわれるから、ジュリアーニとは会わないとも語ったという。
トランプは7月25日にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と行った電話会談の中で、ヨバノビッチのことを「厄介な人物」と称し、今後「いくつかの試練を経験するだろう」と語った。ヨバノビッチはこの発言を知って脅威を感じたと証言した。「どういう意味なのかまったく分からないが不安だ」と彼女は語り、仕事や年金について心配していると述べた。また彼女自身は身の危険を感じていないが、友人たちは心配しているとも語った。
4.「こんな事態は初めてだ」
下院外交委員会のエリオット・エンゲル委員長は、ポンペオの上級顧問だったマッキンリーに対して、トランプ政権が政敵バイデンに不利な情報を集めさせようとしたことが上級顧問を辞めた理由のひとつだったのかと尋ねた。
マッキンリーは次のように答えた。「それは確かだ。私は国務省に入って37年になる。これまで世界のさまざまな場所で数多くの問題に取り組んできたが、こんな事態は初めてだった」
5.いじめ、おどし、ウソ
ポンペオの上級顧問を辞任したマッキンリーは、ジョージ・ケント国務次官補から受け取ったメモに、国務省のある弁護士が、下院に召喚された政府関係者をいじめたり脅したりしていると思しきことが書いてあったと言った。
ケントはこのメモのなかで、国務省は議会からの資料請求に満足に応えていないと懸念を示した。また10月1日にポンペオが議会に送った手紙に弾劾調査に協力すると書いてあるのは不正確だとも書いた。
マッキンリーはこのメモを深刻に受け止め、サリバン副長官や法律顧問を含む国務省幹部に送ったが、返事はなかった。「文字通り一言もなかった」と、彼は下院に証言した。
(翻訳:森美歩)
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