トランプの新たな対イラン防衛戦略、欧州、湾岸諸国とも相手にせず?
トランプ政権は、中東の石油を必要とするアジアの同盟国にも協力を依頼するかもしれない。折しも6月13日には、日本の企業が運航するタンカーがホルムズ海峡近くで攻撃を受けた。
ランダル・シュライバー米国防次官補は、アジア諸国との議論は始まっていないとしながらも、イラク戦争など「過去にも(アジアの同盟国の)協力を得られたよい前例がある」と語る。
「中東のエネルギー資源への彼らの依存度を考えれば、同盟国の多くが利害を共有している」
一方、ワッサーはアジアの同盟国は中国の脅威への対応で手いっぱいで、センチネル計画に参加する可能性は低いと指摘。仮に参加したとしても、彼らの海軍能力は「未熟だ」と言う。
「彼らは自国の周辺で多くの懸念材料を抱えている。資源の一部を(太平洋地域の外に)移し、(中東まで)動かしたくはない」
<2019年7月9日号掲載>
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