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インド発の健康スーパースナック「オニバスの種」登場

The Hottest New Superfood Snack

2019年2月26日(火)18時45分
イブ・ワトリング

実際、オニバスの種は栄養が豊富なわりにカロリーが低い。「ボハナ」のヒマラヤン・ピンクソルト味の場合、1袋でたった110カロリーだからダイエットにはうってつけ。しかも種には多くの食物繊維が含まれるため、腸の動きを活発にし、コレステロール値を下げるのにも役立つ。

カリウムも血圧を下げ、心臓のリズムを調整する効果がある。含まれる必須アミノ酸の量も米や小麦、魚よりも多いとされる。

伝統医療では薬用にも

またアーモンドやクルミなどの一般的なナッツ類やドライフルーツと比べても、タンパク質やアスコルビン酸、ポリフェノールの含有量で優れている。

インドの伝統医療アーユルベーダでは、オニバスの種を薬として使う。バーティアによれば、「オニバスの種はアルカリ性で、炎症を抑える作用がある。だからよく処方されていて、妊娠中や授乳中の女性でも心配ない」という。

おまけに環境にも優しい。主産地のインド東部ビハール州でも、最近は開発により湿地帯が減っている。だがオニバスの需要が増え、栽培が盛んになれば沼を守れるかもしれない。

ただし天日干しなどの伝統的製法を守っているから、値段は高くなる。小売価格は1袋4~5ほど。ポップコーンほど気楽には食べられない。

<本誌2019年02月26日号掲載>

※2019年2月26日号(2月19日発売)は「沖縄ラプソディ/Okinawan Rhapsody」特集。基地をめぐる県民投票を前に、この島に生きる人たちの息遣いとささやきに耳をすませる――。ノンフィクションライターの石戸諭氏が15ページの長編ルポを寄稿。沖縄で聴こえてきたのは、自由で多層な狂詩曲だった。

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