最新記事

ピープル

あのボン・ジョビのワインが今年のトップ100に! 父が子に託す助言とは?

2018年12月5日(水)17時30分
モーゲンスタン陽子

息子とともにワイン生産家となったジョン・ボン・ジョヴィ REUTERS/Aaron Josefczyk

<80年代に人気を博したロックバンド、ボン・ジョヴィのボーカリスト、ジョン・ボン・ジョヴィとその息子が生産するロゼワインが、専門誌で世界トップ100ワインに選ばれ話題に>

アメリカの有名ロックバンド、ボン・ジョヴィのボーカリスト、ジョン・ボン・ジョヴィとその息子が生産するロゼワイン(2017年産)が、専門誌ワイン・スペクテイターの今年の世界トップ100ワインに選ばれた。

「ダイビング・イン・ハンプトン・ウォーター」と名付けられたロゼワインは83位に登場。南フランスのワインメーカー、ジェラード・べルトランの協力を得て、フランスで生産されている。ほかにロゼワインは93位に1つ入賞しているだけなので、ロゼワインとしては2018年の最高作ということになる。

日本でも一世風靡したバンド

ボン・ジョヴィといえば、80年代に『リビング・オン・ザ・プレーヤー』などの大ヒットを飛ばした人気ロックバンドだ。アメリカよりも先に日本で人気に火がついたとも言われ、バンドは感謝の意を込めてセカンドアルバムに『トーキョー・ロード』という曲を収録している。

ボーカリストのジョン・ボン・ジョヴィはその甘いマスクでも知られる。世界規模で成功してからも、高校時代のガールフレンドへの愛を貫いて結婚したことでも女性たちのハートを掴んだ。バンド全盛期の若かりし頃にはウェービーな長髪でいかにもロックスターという風貌だったが、大人の男へと成長し、髪型もすっきりまとめると、次第に俳優として注目されるようになっていった。人気テレビドラマや、ハリウッド映画にも多数出演している。

そして今回は、息子との共同ビジネスで注目されることとなった。

息子のスタートアップを支援

ジョンと、若干23歳の息子のジェシーが件のワインを売り出したのは今年初め。ニューヨークとニュージャージーから始まり、東海岸中心に売り出していたが、1本25ドルのワインの売れ行きは初めからから絶好調だった。現在は15ヵ国で入手可能というが、今回入賞した同銘柄はすでに品切れ状態のようだ(CBS Philly)。しかしながら、高まるニーズに応えられるよう今後も販売本数を増やす予定だという。

2年前、親子は、ジェシーの大学のルームメイト、アリ・トーマスとともに、ロングアイランドの最高級海浜リゾート地、ザ・ハンプトンズの別荘で、ワインを楽しんでいた。父ジョンが好んで「ピンク・ジュース」と呼ぶロゼワインに「ダイビング・イントゥ・ハンプトン・ウォーター」という名称を思いつき提案した若者たちだが、父ジョンは一笑に伏す。その後二人の若者は独自にボトルのラベルをデザイン、父ジョンに見せ、納得させた。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ADP民間雇用、4月は19.2万人増 予想上回る

ビジネス

EXCLUSIVE-米シティ、融資で多額損失発生も

ビジネス

イエレン米財務長官、FRB独立の重要性など主張へ 

ビジネス

米3月求人件数848.8万件、約3年ぶり低水準
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 8

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中