高齢化進む日本で増加する「無縁遺骨」 失われる家族の絆
引き取り手のいない遺骨の多くが貧困高齢者のものであることから、横須賀市は2015年、身寄りがない低所得の高齢者のために「エンディングプラン・サポート事業」を開始した。
火葬・埋葬費用上限25万円のうち、個人が少なくともその5分の1を支払い、残りは公費で負担する。これまで数十人が登録し、横須賀市は今年、墓の所在地などを登録する別のサービスを全ての市民に拡大した。
「すべてに安心感を持てるようになった」と語るのは、高齢者施設で暮らす堀口純孝さんだ。
堀口さんは未婚で、3人いる異母きょうだいとは何年も会っていない。もし自分が死んだら遺骨はどうなるのか心配だったという。「日々の暮らしは変わった。落ち着きがでてきた」と、堀口さんは語った。
(翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)
Kaori Kaneko
[横須賀 19日 ロイター]
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