アジア大会は成功裡に閉会 開催地のインドネシアはメダル4位の大健闘で2032年五輪立候補へ
大統領宮殿にIOCのバッハ会長(左)、アジアオリンピック評議会のサバーハ会長(右)を招いたウィドド大統領 KOMPASTV / YouTube
<8月18日からジャカルタ・パレンバンで熱戦が繰り広げられてきたアジア大会。開催国インドネシアは過去最高の成績を納め、次のステップへ踏み出そうとしている──>
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は9月1日、インドネシアが2032年のオリンピックに立候補することを明らかにし、早急に必要な書類を関係機関に提出する方針を示した。もしジャカルタ・オリンピックが実現すれば東南アジア地域では初の開催となるため、実現性の可能性はないことはないとの見方が有力だ。
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長とアジアオリンピック評議会(OCA)のファハド・アル・サバーハ会長をジャカルタ南郊のボゴールにある大統領宮殿に招いたジョコ・ウィドド大統領は1日の会談で今回2018年のアジア大会の成果などに加えて2032年のオリンピックについて協議、意見交換をしたという。
同日の記者会見でジョコ・ウィドド大統領は「バッハ会長、ファハド会長の両人から今回のアジア大会の成功を称える言葉を頂いた。インドネシア政府としてはそうした評価を踏まえて今後、より大きな国際大会を招致したいと考えている」とした上で「2032年のオリンピック開催への立候補に必要な書類、手続きを早急に進めたい」として近く正式な立候補の手続きに入ることを明らかにした。
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目指すは東南アジア初の開催
これまでのオリンピックはアジア中東地域で開催されたのは東アジア地区の東京(1964年)、ソウル(1988年)、北京(2008年)の3都市だけで、東南アジア、南アジア、南西アジアそして中東地域では開催されたことがない。
今後のオリンピックは2020年に再び東京で開催され、その後はパリ(2024年)、ロスアンゼルス(2028年)での開催が決まっている。このため最速でもインドネシアが目指すことができるのは自動的に2032年大会となる。
2032年のオリンピックには東南アジアからマレーシアとシンガポールが共同開催を狙っているとされ、もしインドネシアが正式に立候補することになれば、東南アジア同士での争いとなる可能性もあり、そうなればいずれの国が開催するにしろ、東南アジアでの初開催実現への夢は膨らむことになるとみられている。