メキシコでテキーラ原料のアガベ不足が深刻化 世界的人気が裏目に
2018年2月4日(日)13時04分
だが、生産コスト増と原料不足が大規模メーカーを圧迫し始めるのは時間の問題だとの見方もある。
「クエルボやサウザといった大手メーカーにも、大きな影響を与えるのは間違いない」と、アガベ生産者団体のラウル・ガルシア会長は言う。「問題は短期間で解決されないだろう。それが心配だ」
アガベを原料とする甘味料のアガベシロップや食物繊維サプリメントのイヌリンなど向けの需要も大きく、2018年に必要とされるアガベ量全体の20%に上ると、CRTは予想する。
また、価格高騰を受けてアガベの窃盗も増え、小規模生産者を追い詰めていると、テパティトランのアガベ生産者ホセ・デヘススさんは言う。夜中に大型トラックで乗り付けて、アガベを盗んで行くという。
CRTによると、昨年は1万5000株が盗難被害に遭った。これは2016年の3倍以上だ。
(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)
Lizbeth Diaz Sharay Angulo
[アマチタン(メキシコ) 30日 ロイター]
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