最新記事

英王室

メーガン妃は今でも「プリンセス」なのか?...結婚で得た「称号」の意味とは

Meghan Markle's Full Titles: Is She A Princess?

2024年02月23日(金)09時20分
ジェームズ・クロフォード=スミス
メーガン妃

2025年にバンクーバーとウィスラーで開催される「インヴィクタス・ゲーム」のカウントダウンイベントに出席したメーガン妃(2024年2月)Dutch Press Photo/Cover Images via Reuters Connect

<法的には保持していても公務に就かないことから使用してはならない称号もある。「サセックス公爵夫人」とは何であり、そもそも今もプリンセス?>

2018年、ヘンリー王子と結婚して以来、メーガン妃が得た多くの称号についてたびたび議論されてきた。ヘンリー王子との間に生まれた子供たちは王位継承権を持つが、そもそもメーガン妃自身にはない。

一般に「サセックス公爵夫人」と呼ばれ、王子との結婚によって3つの称号を保持しているメーガン妃。しかし、それが「プリンセス」であることの正統性を示すものなのか。2018年の結婚から2000年の王室離脱、そして義父でチャールズ国王の即位までの変遷について本誌がおさらいする。

【関連画像】公務で服に値札が付いていたメーガン妃...後ろの女性も思わず二度見して苦笑 を見る

 

「王室の一員」としてのメーガン妃

2018年5月に、バークシャー州にあるウィンザー城でヘンリー王子と結婚したメーガン妃。世界中の何百万人もの人々がこの結婚式を見て祝福。そして、この結婚により「王室の一員」として公務をつとめることになった。

「王室の一員」であることは「働く王族」であるか否かには関係ない。したがって、夫妻が2020年に王室を離脱して公務から離れ、アメリカに移住しても変化はない。

「妃殿下(HRH)」

結婚を機に「妃殿下(HRH)」の称号を得たが、これは特定の王室メンバーとその配偶者に与えられるものである。

「殿下・妃殿下(HRH)」の称号使用は1917年にジョージ5世によって定められた規定によるもので、自らを「プリンス」「プリンセス」と呼ぶことについても制限を設けている。この規定では君主の男系の子孫とその配偶者が「殿下・妃殿下(HRH)」の称号を使用できるとある。

つまり、生まれながらにして「殿下(HRH)」の称号を保持するヘンリー王子と結婚した時点からメーガン妃も「妃殿下(HRH)」の称号を得たということになる。

夫妻が王室から離れたときに唯一変更があったのがこの称号の扱いであった。法的には「殿下・妃殿下(HRH)」は保持しつつも、「働かない王族」であるため、この称号を自ら使用しないことがバッキンガム宮殿との間で合意されたという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米2月求人件数、19万件減少 関税懸念で労働需要抑

ワールド

相互関税は即時発効、トランプ氏が2日発表後=ホワイ

ワールド

バンス氏、「融和」示すイタリア訪問を計画 2月下旬

ワールド

米・エジプト首脳が電話会談、ガザ問題など協議
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    『リーン・イン』を期待された高学歴女性「ヒーブ」…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 3

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:引きこもるアメリカ

特集:引きこもるアメリカ

2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?