メーガン妃は今でも「プリンセス」なのか?...結婚で得た「称号」の意味とは
Meghan Markle's Full Titles: Is She A Princess?
2025年にバンクーバーとウィスラーで開催される「インヴィクタス・ゲーム」のカウントダウンイベントに出席したメーガン妃(2024年2月)Dutch Press Photo/Cover Images via Reuters Connect
<法的には保持していても公務に就かないことから使用してはならない称号もある。「サセックス公爵夫人」とは何であり、そもそも今もプリンセス?>
2018年、ヘンリー王子と結婚して以来、メーガン妃が得た多くの称号についてたびたび議論されてきた。ヘンリー王子との間に生まれた子供たちは王位継承権を持つが、そもそもメーガン妃自身にはない。
一般に「サセックス公爵夫人」と呼ばれ、王子との結婚によって3つの称号を保持しているメーガン妃。しかし、それが「プリンセス」であることの正統性を示すものなのか。2018年の結婚から2000年の王室離脱、そして義父でチャールズ国王の即位までの変遷について本誌がおさらいする。
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「王室の一員」としてのメーガン妃
2018年5月に、バークシャー州にあるウィンザー城でヘンリー王子と結婚したメーガン妃。世界中の何百万人もの人々がこの結婚式を見て祝福。そして、この結婚により「王室の一員」として公務をつとめることになった。
「王室の一員」であることは「働く王族」であるか否かには関係ない。したがって、夫妻が2020年に王室を離脱して公務から離れ、アメリカに移住しても変化はない。
「妃殿下(HRH)」
結婚を機に「妃殿下(HRH)」の称号を得たが、これは特定の王室メンバーとその配偶者に与えられるものである。
「殿下・妃殿下(HRH)」の称号使用は1917年にジョージ5世によって定められた規定によるもので、自らを「プリンス」「プリンセス」と呼ぶことについても制限を設けている。この規定では君主の男系の子孫とその配偶者が「殿下・妃殿下(HRH)」の称号を使用できるとある。
つまり、生まれながらにして「殿下(HRH)」の称号を保持するヘンリー王子と結婚した時点からメーガン妃も「妃殿下(HRH)」の称号を得たということになる。
夫妻が王室から離れたときに唯一変更があったのがこの称号の扱いであった。法的には「殿下・妃殿下(HRH)」は保持しつつも、「働かない王族」であるため、この称号を自ら使用しないことがバッキンガム宮殿との間で合意されたという。