EV充電規格、障壁なら議題の遡上に 今後精査=日米交渉で経産相

武藤容治経済産業相は4月22日の閣議後会見で、電気自動車(EV)の急速充電方法「CHAdeMO(チャデモ)」について「アダプターを付ければ使えるということだが、米国の障壁になっているなら、議題の遡上に乗ってくるのかなと思う」と述べた。2024年10月、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Ritsuko Shimizu
[東京 22日 ロイター] - 武藤容治経済産業相は22日の閣議後会見で、電気自動車(EV)の急速充電方法「CHAdeMO(チャデモ)」について「アダプターを付ければ使えるということだが、米国の障壁になっているなら、議題の遡上に乗ってくるのかなと思う」とし「今後精査をしていかなければならない話かと思っている」と述べた。
そのうえで、日米の関税交渉を担当する赤沢亮正経済再生相のチームとも情報共有していく考えを示した。
米通商代表部(USTR)が3月に公表した貿易障壁に関する報告書では、日本の自動車分野における非関税障壁の一つとしてEVの充電インフラに言及していた。
トランプ大統領は、日本でアメリカ製の自動車がほとんど売れていないことに言及し、非関税障壁の例として、ボーリングの球によるテストを挙げている。これについて、武藤経産相は「米国側の発信の逐一について見解や対応方針をコメントすることは控える」とし「今後米国と意思疎通するなかで、米国の問題意識を把握し、日本の考え方をきちっと説明し、対話をする必要がある」と述べた。