最新記事

音楽

ガガ様の最新アルバムを全曲採点!

How Do Lady Gaga’s Chromatica Songs Rate?

2020年06月30日(火)17時15分
カール・ウィルソン

スーパーボウル前夜祭 (2月1日)のステージに立ったレディー・ガガ THEO WARGO/GETTY IMAGES FOR AT&T

<3年半ぶりの『クロマティカ』は絶頂期のダンスポップに回帰しつつ、痛みを癒やすダンスセラピーの試みでもある>

ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタが「レディー・ガガ」を名乗って世に出てから、もうすぐ15年。蛍光色に輝くおのを振り回し、あるいは生肉のドレスを身にまとって踊りまくる彼女は、それからの4、5年でポップカルチャーの世界秩序をひっくり返し、偉大な先輩マドンナをもしのぐ社会現象となった。

しかしダウンビートなヒップホップとR&Bの台頭により、やがてダンスフロアのディーバの圧倒的人気にも衰えが見え始める。2013年に発表したアルバム『アートポップ』は、忠実なファン層にしか支持されなかった。

そこで彼女は新たな脱皮と変身に挑んだ。ブロードウェイを目指していた原点に戻りたくて、往年の名歌手トニー・べネットとのデュエットもした。16年にはカントリーとダンスとロックを掛け合わせたようなアルバム『ジョアン』をリリースしたが、残念、どこか意欲が空回りしていた。

だが18年には『アリー/スター誕生』も主演。挿入歌「シャロウ」は希代の名曲で、アカデミー賞の歌曲賞を受賞。あそこで女優業に転進する手もあったと思うが、彼女は歌と踊りにこだわった。そしてついに完成したのが、最新アルバム『クロマティカ』。ネット配信は去る5月29日の午前零時だった。

NW_RGG_02.jpg

『クロマティカ』は巣ごもりのBGMにもぴったりな踊れる1枚 INTERSCOPE RECORDS

それは10年前の最盛期のダンスポップに回帰したアルバムで、「シャロウ」に酔いしれたファンを納得させるバラードは1曲もない。でもよく耳を傾ければ、それは痛みや心の傷を癒やしてくれるダンスセラピーの試みでもある。

いつもの年のいつもの夏なら、ビーチパーティーの似合う元気なサウンドと競うのは厳しかったかもしれない。でも未知のウイルスに怯えて自宅に引きこもる不安な日々には、このアルバムの懐かしさや奥に秘めた苦悩が胸に染みるかも。以下、収録曲を10点満点で採点してみた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トルコ外相、イスラエルのシリア攻撃を批判 「地域の

ビジネス

米関税「予想上回る」、物価高と成長鈍化の恐れ 不確

ワールド

原油先物7%急落、約3年ぶり安値で清算 中国が報復

ビジネス

トランプ氏、TikTok米事業売却期限をさらに75
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 5

    2つのドラマでも真実に迫れない、「キャンディ・モン…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    2つのドラマでも真実に迫れない、「キャンディ・モン…

  • 5

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:引きこもるアメリカ

特集:引きこもるアメリカ

2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?