最新記事

アメリカ

瀕死の郵政事業を救う7つの方法

2009年10月6日(火)17時08分
ダニエル・ストーン

(4)ブロードバンドビジネスに参入
 議会はブロードバンドのアクセス拡大を検討している。それなら、その計画を郵政公社が請け負ってはどうかと、フューチャリストのデービッド・フールは言う。「単なる手紙の配達人から通信サービスの事業体に進化できる」

(5)ブランドの再構築を
 郵政公社にはブランドイメージがないと、ワッカーは言う。「『ワシのように飛べ』というキャンペーンも意味がわからない」
 
 企業にとってブランドイメージは最も価値あるツールになることもあれば、最大のマイナス材料になることもある。新たなロゴとスローガンの作成を外部に発注しよう。

(6)郵便局の閉鎖は慎重に
 郵便局の閉鎖がやむを得ない場合も、戦略的に行うべきだ。地域別にサービスをフランチャイズ化すべきだと、コンサルタントのグルッマーシー・カリアナラムは主張する。

 たとえばニューヨークでは、すべてのサービスを手がける郵便局を数ブロックごとに残す必要はない。ある支店では手紙のみを扱い、別の支店では小包も扱うという具合だ。そうすれば人員を削減し、必要なサービスに特化できる。

(7)スタッフの再編成を
 職員に高い給与を払っていては、競争力を高められない。労働組合の反発は強いかもしれないが、経営陣は雇用をアウトソーシングすべきだと、コンサルタントのピーター・コーハンは考えている。

 そのうえでスタッフにインセンティブを与えよう。コストを削減した職員にはその一部を与え、逆に必要なら解雇できるようにする。要は、民間企業と同じように経営しろということだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

韓国尹大統領に逮捕状発付、現職初 支持者らが裁判所

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 9
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 10
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中