誘惑に負けない「脳」はつくれる 「スマホ中毒」のメカニズムと治療法
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<1日中スマホが手放せない人、SNSが気になって仕方がない人......。現代を代表する「依存症」の処方箋となるflier編集部イチオシの3冊を紹介>
数多くの本を紹介し、またその内容を要約するサービスを展開している「flier」の編集部がオススメする「要約の達人が選ぶ、今月の編集部イチオシ!」コーナー。12月は「依存症」に焦点を当てた3冊を紹介する(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。
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「自分は何かの依存症になんてならない」と思っている人ほど、いつのまにかドツボにハマるもの。
何気なく書いたツイートでも、「いいね」がつくとうれしいですよね。
どうにもやる気が出ないときに、ジムに行っただけでエライと思ったりしますよね。
ちょっとがんばってゲームや課題がクリアできたら、昨日より進歩した気持ちになりますよね。
その「前向きな気持ち」が、はからずも自分を壊す怪物のエサになってしまうとしたら? 新しいテクノロジーはよくできているので、私たちをどんどん「その気」にさせます。
気づいたら心と体がボロボロ......となる前に、本日紹介する3冊で依存のメカニズムとその対処法を知っておきましょう!
まずは脳への影響を知ることから
『スマホ脳』
著者:アンデシュ・ハンセン、久山葉子(訳)
出版社:新潮社
flierで要約を読む
この記事をスマホで読んでいる人も少なくないでしょう。
電車で、街中でちょっと周りを見回してみてください。スマホを眺めている人はたくさんいますね。時間潰しにはちょうどよいですし、いろんな情報が飛び込んできて、おいしいレストランやこれから観られる映画を探すのもお手のもの。豆知識はどんどん増えて、たくさんのことを知った気にもなれます。
スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんの世界的ベストセラー『スマホ脳』によると、現代人は「10分に1回スマホに触れている」そうです。1回は15秒程度でも「ちり積も」ですね。自分が1日にどれくらいスマホを見つめているかちょっと考えてみてください。
思い出せない何かが気になったとき、ちょっとした通知が目に入ったとき、ごはんを食べていて手持ち無沙汰だなと思ったとき、友だちとの会話が途切れたとき、なかば無意識的に手が伸びてしまいますよね。
たかがスマホと思うかもしれませんが、1日でスクリーンを見る時間が長いと睡眠が阻害されやすくなる、という研究もあります。はたまた、うつになると主張する論文も。
そう、スマホは確実にあなたの健康な毎日を削っているのです。
そして、依存症は互いに地続きですから、スマホを「依存」の扉として、買い物、タバコ、アルコール、ギャンブルなどほかの依存症に広がっていく人もいます。
スマホがあなたの脳に与える影響について、ひとまず知るところから始めましょう。