沖縄の美しい海を未来へ─シナネンが支えるカクレクマノミの育成
シナネンは同社の会員に対して、ホテルの特別宿泊プランやSDGsアクティビティの参加補助を提供することにより、「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」を支え続けている。
SDGs未来都市が拓く産官学連携の新たな可能性
支援を担当するシナネンの上野なつみ氏は、自らのアクティビティの体験によって大きな衝撃を受けたと語る。
「実際に海に潜るまでは、『熱帯魚いっぱいの沖縄の海』を期待していたのですが、目にしたのは白化したサンゴで、魚の姿が少ないことに衝撃を受けました。私がそうだったように、沖縄の海の実情を知らない方も少なくないと思います。もっと多くの人に海の問題を伝え、環境保全活動を支えていかねばならないと実感しました」
プロジェクトの舞台である沖縄県恩納村は、内閣府によって「SDGs未来都市」に選定されている。「サンゴなど豊かな自然あふれる社会の実現」「サステナブルツーリズムの実現」「将来世代の育成と全員参加型社会の実現」を三本柱に、産官学と村民が協同する地域づくりが進められてきた。
多様なセクターが連携する「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」もまた、単なる海洋保全活動にとどまらず、観光業との協働や次世代教育が生み出されている。産官学連携のモデルケースとして、沖縄だけでなく、日本全体、そして世界の海の課題解決に、貢献することができるかもしれない。
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