最新記事
SDGsパートナー

沖縄の美しい海を未来へ─シナネンが支えるカクレクマノミの育成

2024年12月25日(水)10時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
沖縄の美しい海を未来へ─シナネンが支えるカクレクマノミの育成

美しい海の住人、カクレクマノミ。サンゴ礁やイソギンチャクの多い暖かい海に生息する

<沖縄の海が環境危機に瀕する中、シナネン株式会社は「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」への支援を展開。観光と環境保全の両立を目指した産官学連携と体験型の取り組みが注目を集める>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


高い人気を誇る日本の南国ビーチリゾート、沖縄。2023年度には国内からの観光客数が726万人に達し、過去最高を更新した。

大勢の人々がリゾートの滞在や離島観光、海水浴を目的に沖縄を訪れている一方で、その海洋生態系は危機に瀕している。

海洋生物の4分の1が生息するといわれるサンゴ礁は、海洋生態系の豊かさの源だ。ディズニー映画の主役にもなったカクレクマノミは、サンゴの海の象徴である。しかし、気候変動に伴う海水温の上昇によって、沖縄本島の浅瀬では90%ものサンゴが白化し、たくさんの華やかな魚が泳いでいた海は「ゴーストタウン」になりつつある。

こうした状況の中で、シナネン株式会社は2023年10月よりハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄が沖縄科学技術大学院大学(OIST)と連携して進める沖縄・瀬良垣島周辺でのカクレクマノミの育成と海洋での保全・復元事業「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」の支援を開始した。

newsweekjp20241223073831-85d6c33134501b82a5a29cdf831da24341f1b835.jpg

沖縄の豊かな自然に囲まれた絶景が魅力のハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄

「海の豊かさを守ろう」 シナネンが進める環境保全への貢献

シナネンは、シナネンホールディングスグループの一員であり、法人向けに石油製品の販売や再生可能エネルギー投資、電力販売、太陽光発電メンテナンスなど、幅広いエネルギー事業を展開してきた。

同社は近年、地球環境保護を重要なテーマとして掲げ、二酸化炭素を削減しながら積極的に自然を守る活動「シナネンあかりの森プロジェクト」を展開している。2023年度はSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」にフォーカスし、この取り組みの一環として「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」への支援を決定した。

「瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト」では、カクレクマノミの個体群増加を目的に、稚魚の育成・放流や、住処となるハタゴイソギンチャクの自然復帰のための研究が進められている。さらに「クマノミと瀬良垣島の海を学ぼう!」と題したシュノーケリング&ダイビングのアクティビティを提供することによって、環境と観光を融合させ、海洋生態系保全への理解を促している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米・イスラエル、ガザ住民受け入れ巡りアフリカ3カ国

ビジネス

ECBの4月据え置き支持、関税などインフレリスク=

ビジネス

中国新規銀行融資、予想以上に減少 2月として202

ビジネス

独BMW、関税戦争が業績10億ユーロ下押しへ 24
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    中国中部で5000年前の「初期の君主」の墓を発見...先…
  • 10
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中