最新記事
SDGsパートナー

認知症予防と地域活性化を同時に...Googleも注目、ベスプラ「脳にいいアプリ×健康ポイント」とは?

2024年11月29日(金)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
ウォーキングをする夫婦

運動など活動を促進しシニアの脳の健康を保つ milatas-shutterstock

<高齢化が進む日本で、認知症予防に挑む株式会社ベスプラ。アプリを活用した健康促進とポイント制度による地域活性化を掛け合わせた仕組みを提案し、注目を集めている>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

高齢化が急速に進む日本では、認知症患者の急増が深刻な社会問題となっている。

厚生労働省の調査は、2030年に高齢者の14%が認知症を患うと推計した。認知症予備軍である軽度認知障害(MCI)を含めると、患者数は1100万人にも達する見込みだ。

こうした現状に対し、「脳の健康維持」をテーマにしたサービス提供によって、認知症予防に取り組む企業がある。ヘルステック・スタートアップの株式会社ベスプラだ。

健康活動でポイント獲得、地域経済にも貢献するアプリ

ベスプラは「脳にいいアプリ×健康ポイント」のサービスを展開し、地域住民の健康維持と、地域商業の活性化を兼ね備えた仕組みを提供している。

ベスプラ「脳にいいアプリ×健康ポイント」

「脳にいいアプリ」の機能

アプリには「東海道五十三次コース」「四国お遍路コース」といったウォーキングや、対戦型スライドパズルなどの脳トレ、食事バランスのチェック機能が搭載されており、ユーザーの健康を多角的にサポートする。

さらに、それぞれの目標を達成するとポイントが付与され、地元の店舗で利用することもできる。地域経済を活性化する仕組みが盛り込まれているのだ。アプリはボランティアマッチング機能も有しており、生涯学習や社会貢献の機会を提供する。

「孤独」も健康を害する要因のひとつだ。自分なりの距離感で地域とつながりを持つことができれば、個人も地域も、より健やかになっていく。

本サービスは2024年9月時点で、東京都渋谷区や八王子市、兵庫県姫路市、愛媛県松山市など、全国で20以上の自治体に導入されている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中