最新記事
SDGsパートナー

「ワキ汗」は健康の問題、ひとりで悩まないで──ジェイメックが続ける啓発活動

2024年11月13日(水)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
ワキ汗

ワキ汗のイメージ画像 siam.pukkato-shutterstock

<医療機器メーカージェイメックは、多くの人が悩む「ワキ汗」が治療可能であることを啓発し、人々の健康やQOLの向上を推進している>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

「人間関係にも影響する」深刻な問題

「すべての人に健康と福祉を」というSDGs目標3は、途上国だけの課題と認識されがちだが、先進国も目を背けてはならないものだ。新型コロナウイルスなどの感染症や、うつ病や不安障害など心の病、医療・福祉の人材不足など、先進国にとっても問題は多方面に及ぶ。

そうした中で、美容医療のリーディングカンパニーである株式会社ジェイメックが取り組んでいるのが「ワキ汗」の問題だ。

「ワキの汗ジミで人目が気になる」「緊張するとワキから汗が流れて不快」など、ワキ汗の悩みを抱える人は多い。

ワキ汗が多く出る症状は「原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」という病気の可能性があり、日常生活に支障をきたす場合もある。たかがワキ汗と軽視できるものではなく、日本国内では約530万人の患者がいると推定される。

ジェイメックが今年3月に行った意識調査では、「自分のワキ汗が気になる」と答えた人は約54%に上る。また「ワキ汗や汗のにおいが、人間関係にも影響すると思う」と答えた人は約77%と、多くの人にとってこの問題は深刻だ。

ジェイメックが全国の20歳~69歳の男女を対象に行った「ワキ汗・汗のにおいに関する意識調査」の結果

ジェイメックが全国の20歳~69歳の男女を対象に行った「ワキ汗・汗のにおいに関する意識調査」の結果

汗やにおいといったデリケートな問題のため、人には相談しづらく、ひとりで抱えてしまいがちだ。

ジェイメックのデジタルマーケティング課の佐藤なな子氏は、ワキの多汗症について「飲み薬や塗り薬、手術など、様々な治療法があります。しかし、病院で治療できることは広く知られておらず、医療機関への受診率は6%程度に過ぎません」と話す。

別の調査では、ワキ汗が多いことで希望の職種を諦めるなど、学業や仕事への影響も報告されている。また、周囲からの理解が得られていないと感じている人は、4割にも上るという。

「ワキ汗はQOL(生活の質)を著しく損なう疾患」であると佐藤氏は指摘し、社会全体での理解を深める必要性を強調する。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ガザで報道車両に空爆、イスラエルは戦闘員標的と説明

ワールド

台湾総統府、中国との有事想定した初の机上演習

ワールド

イスラエル右派閣僚がアルアクサモスク訪問、ガザ人質

ワールド

BYDの外注先、ブラジルの「奴隷労働」否定
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
  • 2
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシアの都市カザンを自爆攻撃
  • 3
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリスマストイが「誇り高く立っている」と話題
  • 4
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命を…
  • 5
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 6
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 7
    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …
  • 8
    ウクライナ特殊作戦による「ロシア軍幹部の暗殺」に…
  • 9
    中国経済に絶望するのはまだ早い
  • 10
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 7
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 8
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 9
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 10
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 10
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中