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「本当の森」を次世代へつなぐ住宅メーカーの挑戦、アイビックの「森のおくりもの」プロジェクトとは?

2024年10月25日(金)16時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

本当の森を次世代へ受け継いでいくための挑戦

アイビック総務部の渡辺拡朗氏は、このプロジェクトに対する強い思いを次のように語る。

「当社はこれまで木を切るだけで、森に還元する活動を行ってきませんでした。しかし、スギだけ、ヒノキだけの苗を植えることにはどこか違和感を覚えていました。そんなときに西野博士の考えを知ったのです。土地が本来持っている豊かな森の力を取り戻すことによって、災害や花粉症被害を減らし、次世代に『本当の森』をつないでいきたいと思っています」

植樹祭

参加した子供たちにも好評だったという植樹祭。「今後は行政と連携し、ツーリズムとしての取り組みにも挑戦したい」と渡辺氏

森林伐採が進む国と違い、森林面積が横ばいのままの日本では、問題の本質が見えにくい。旅行をすれば名山があり、美しい川や海に親しみ、旨い食事や地酒を味わえる。しかし、それらはすべて生態系に富んだ森の恩恵だ。とすれば、森の力を弱める放置林の影響は、災害の深刻化のみならず、「豊かな暮らし」そのものへの脅威になると言っても過言ではない。

アイビックの「森のおくりもの」プロジェクトは、この見過ごされがちな問題に光を当てる先駆的な取り組みだ。人と自然がともに生きる持続可能な社会を実現し、「本当の森」を次代に受け継いでいくための確かな一歩となるだろう。

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