白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
玄米は硬くて腸に負担がかかるため、食べると調子が悪くなることがよく知られていたからだ。
現在、玄米にはレクチンのほか、動物に食べられないよう身を守る役割をもつたちの悪い植物毒、ヒ素が白米のおよそ80倍も含まれていることがわかっている。
だから、白米、すなわち籾殻の有毒物質を取り除いた精白米が存在するわけだ。そこに現代の科学が口を挟み、毒素を無視して籾殻の食物繊維やわずかばかりのビタミンを称賛しはじめた。
ヘルシー食品のエキスパートは、体にいいから玄米を食べろと言う。レクチン、ヒ素中毒、渇望が招く腸の不調という目に見えないコストは、計算に入っていない。
玄米を食べたあと、妊婦みたいにお腹が膨らんでいることにお気づきだろうか?
炎症が起きているときは、本来体を動かすのに使われるはずの電子の一部が炎症に加担している。体は失われた電子を補おうとしてもっと食べろと命令を出すだろう。自分の体で実験してみるといい。
玄米は消化しにくい分少し腹もちがいいが、あとから大きな渇望が襲ってくる。白米はすぐに消化されるものの、渇望は起こらない。
玄米に含まれる栄養に、毒素が生じさせるトラブルを我慢してまで体に入れる価値がないことを、僕らの祖先は知っていた。
よくわからなければ、スーパーマーケットの通路を歩いていると目や耳からあふれんばかりに入ってくる、矛盾した情報のあれこれを考えてみよう。残念だが、脳はそれを処理できるようには進化してこなかった。
あなたの脳はこんなふうに言う。次いつ食べられるかわからないのだから、エネルギーをたっぷり摂っておくことが何より重要だ、と。