最新記事
野菜

ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に最適な野菜とは?

2025年2月19日(水)18時01分
しん/野菜を育むプロ(高橋伸吾)(高橋農園常務取締役)、濱 裕宣(東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長)*PRESIDENT Onlineからの転載

疲労に効く代表的な野菜3選とは

症状:疲労

疲労とは、体を動かすのに十分なエネルギーや栄養、酸素が足りない、あるいは行き届いていないために、体がだるい、重い、動きたくない、気持ちが沈みがち......などの症状が現れている状態。元気が出る野菜を意識的に食べて、スタミナアップを図りましょう。


■にんにく

三大栄養素の1つである糖質を代謝し、体内でエネルギーとして活用できるようにするには、ビタミンB1が欠かせません。そのビタミンB1の吸収を促進してくれるのが、にんにくに豊富に含まれる硫化アリルという成分。

単にビタミンB1(豚肉など)をとるだけでなく、硫化アリルと一緒にとることで、糖質(ごはんやパンといった炭水化物)をより効率的にエネルギー利用できるようになり、スタミナアップにつながるのです。

硫化アリルは玉ねぎや長ねぎ、にらなどにも豊富に含まれているので、にんにくたっぷりの肉野菜炒めやレバにら炒めがおすすめ。

■オクラ

オクラには糖質を体内でエネルギーとして活用する際に欠かせないビタミンB1が含まれています。ビタミンB1はにんにくなどの硫化アリルと一緒にとると糖質代謝が促され、期待できる疲労回復効果がアップ。さらに効果増強を狙うなら、疲労回復物質のクエン酸を含む梅や酢と組み合わせるのも一案です。

ほうれん草は「快眠」の味方でもある

■ほうれん草

ほうれん草に含まれる鉄、ビタミンC、マグネシウムは優秀な疲労解消物質。体内で酸素を運ぶ役割を担う赤血球中のタンパク質・ヘモグロビンの生成には鉄が欠かせないため、鉄が不足するとフラフラの鉄欠乏性貧血になってしまいます。

またビタミンCは、強力な抗酸化物質として体内で発生した疲労物質(酸化物質)の除去に役立つうえ、鉄の吸収を助けます。

さらにマグネシウムは気持ちを落ち着かせる作用によって快眠・熟睡を導き、寝ている間の脳や体のメンテナンスがスムーズに行われるようにしてくれます。


■疲労解消! おいしくて体にいい野菜料理

にんにくたっぷり肉野菜炒め

糖質をエネルギーに変える際に欠かせないビタミンB1豊富な豚肉×ビタミンB1の吸収を助ける硫化アリルに富むにんにくという組み合わせは、疲労回復の鉄板方程式です。

ほうれん草ときのこの卵炒め

マグネシウムの吸収をよくするビタミンDに富むきのこ・卵と炒め合わせることで、ほうれん草のマグネシウムを効率的に摂取。鉄の吸収を助けるビタミンCは水溶性なので、ほうれん草は下茹でしません。

オクラと生玉ねぎの梅あえ

クエン酸を含む梅を合わせ、さっぱり食べられる疲労解消食に。硫化アリルは水溶性なので玉ねぎの薄切りは水にさらさず、常温で30分ほど置いて辛みを抜きます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=まちまち、トランプ関税発表控え

ワールド

カナダ・メキシコ首脳が電話会談、米貿易措置への対抗

ワールド

米政権、軍事装備品の輸出規制緩和を計画=情報筋

ワールド

ゼレンスキー氏、4日に多国間協議 平和維持部隊派遣
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 6
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 7
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 8
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 9
    【クイズ】2025年に最も多くのお金を失った「億万長…
  • 10
    トランプが再定義するアメリカの役割...米中ロ「三極…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中