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2500年前の「薬用粘土」が腸内環境を改善する可能性【最新研究】

Ancient Pill Secret From 2,500 Years Ago May Improve Gut Health

2025年1月12日(日)08時40分
アリストス・ジョージャウ(科学担当)

その結果、特定の有益な真菌と粘土を組み合わせることで、抗菌特性を持つ化合物が生成され、さらにマウスの腸内細菌叢(腸内フローラ)によい影響を与えていることが示された。

ヒトにおいては、健康な腸内細菌叢(腸内フローラ)は腸の健康だけでなく、免疫、代謝、さらにはメンタルの健康にも影響を与えることがわかっている。したがって、レムノス土の治療効果は、腸内細菌叢(腸内フローラ)を調整する潜在力に基づいていた可能性がある。


本研究はヒトの腸の健康を促進するための今後の研究の道を開く可能性があるとして、英国のグラスゴー大学免疫学研究室のサイモン・ミリング教授は次のように述べる。

「私たちが21世紀に再現したレムノス土は、この古代の治療法が現代人の腸の健康を支える可能性を秘めていることを示しています」


【参考文献】
Milling, S., Ijaz, U. Z., Venieri, D., Christidis, G. E., Rattray, N. J. W., Gounaki, I., Andrusaite, A., Hareendran, A., Knapp, C. W., Jones, A. X., & Photos-Jones, E. (2024). Beneficial modulation of the gut microbiome by leachates of Penicillium purpurogenum in the presence of clays: A model for the preparation and efficacy of historical Lemnian Earth. PLOS One, 19(12), e0313090.

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