「週末だけでもいい」...認知機能低下を防ぐための「運動の頻度」とは?【最新研究】
Dementia: Scientists Reveal How Often to Exercise to Help Stave Off Decline
Harbucks-shutterstock
<週末だけ運動する、いわゆる「週末戦士」がもっと多くの運動をする人と同等の効果がある可能性について>
週末に1~2回の運動を定期的に行うことが、平日にもっと多くの運動をするのと同程度に、認知機能の低下リスクを下げる可能性があることが「英スポーツ医学雑誌(British Journal of Sports Medicine)」の最新論文に掲載された。
週末だけ運動を行なう「週末戦士」は多忙なスケジュールに追われている人にとっても都合がよく、より現実的な運動習慣につながる。論文には以下のように記されている。
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「認知症を患う世界的な人口は、2019年の約5700万人から2050年には約1億5300万人に増加すると予測されている。(略)これらの患者の割合は、イギリスや西ヨーロッパの他の国々で約75%増加し、メキシコや他の南米諸国では約200%増加すると予測されている」
認知症は、脳の神経細胞の損傷や喪失によって起こる認知機能の低下を示す一般用語である。最も一般的なのはアルツハイマー病で、タンパク質のプラーク(沈着物)が絡まり合った状態で脳内に蓄積する。
時間とともに進んでいく進行性であり、初期症状として名前や予定を忘れることなどが挙げられる。進行すると記憶の喪失、混乱、言語機能の低下、および自立喪失を伴う。
認知機能低下と認知症の最大のリスク要因は年齢である。また、食事、アルコール、喫煙、頭部外傷、睡眠、運動、社会的孤立もリスク要因とされる。
認知障害の修正可能なリスク要因を特定することで、発病を5年遅らせることができるという。しかし、現在のところ、その修正可能なリスク要因に関するエビデンスは、ほぼ先進国の研究から得られたものであると研究者らは述べる。
メキシコの首都メキシコシティで1998年から2004年、および2015年から2019年のデータを使用し、運動習慣と認知機能の関連について、次の4つのグループに分けて研究者らが分析した。
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