最新記事

教育

子どもたちが描く「2100年の未来予想図」

2022年2月18日(金)11時00分
※TOKYO UPDATESより転載
子どもたちが描く「2100年の未来予想図」

<100年後の東京の街は、一体どうなっているのか。未来の都市の主人公である子どもたちの自由な発想に注目した>

自由なアイデアで未来のベイエリアを創造

気候変動と感染症という地球規模の危機を前に、東京都が打ち出した都市構想「東京ベイeSGプロジェクト」。世界のCO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション」の実現と先端テクノロジーを融合させ、人にも地球にも優しい持続可能な都市づくりを目指すという壮大なプロジェクトだ。

100年先を見据えた未来のモデル都市を創造するためには、未来を担う子どもたちの視点が欠かせない。そこで、2021年6月から9月にかけて、東京都では小学生を対象に「未来のベイエリア」をテーマとした絵画コンクールを開催。子どもらしい自由なアイデアが多数寄せられた。

esg220218_picture1.jpg

小学生1・2年の部優秀賞、昭島市立富士見丘小学校1年太田めるさん作『かいてい トレインで ゴー!!』

esg220218_picture2.jpg

小学生5・6年の部優秀賞、江東区立毛利小学校5年釣島和奏さん作『便利で仲良し!カラフルベイエリア!』

さらに同年11月、この絵画コンクールで優秀賞を受賞した子どもたちを東京都港区の「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」に招待。カラフルなレゴブロックを使って、未来のまちを制作するイベントが行われた。

ブロックを使うことで子どもたちの自由な発想を引き出し、絵画コンクールで描かれた「未来のベイエリア」を立体的に表現。子どもたちに楽しみながら未来のまちを創ってもらうことが都の狙いだ。

esg220218_2.jpg

イベント当日の様子

各学校で広がるSDGs教育

デンマークの玩具メーカー、レゴグループは、教育や環境配慮に力を入れていることでも知られている。子どもたちが将来必要になるスキルを身につけられるように、創造的な遊びを通じてSTEAM教育(科学、技術、工学、芸術・教養、数学の観点を重視する教育)を推進。さらに、持続可能な素材を使った商品の開発を始めるなど、未来の世代のためにより良い地球環境を築くことに努めている。

21年11月22日、デンマーク王国大使館はレゴグループとの共催により、渋谷区のデンマーク王国大使館で対話フォーラムを開催。日本・デンマーク両国の若者、学校、教育者、有識者、政策立案者、企業など循環経済に関わるマルチ・ステークホルダーが国際的知見を共有し、議論を進めることが目的だ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米バークシャー、24年は3年連続最高益 日本の商社

ワールド

トランプ氏、中国による戦略分野への投資を制限 CF

ワールド

ウクライナ資源譲渡、合意近い 援助分回収する=トラ

ビジネス

ECB預金金利、夏までに2%へ引き下げも=仏中銀総
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 5
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 8
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中