ダイハツが11年連続で軽自動車シェアNo.1の理由
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どんなに優れた機能でも、普及しなければ意味がない
スマートアシストを普及させるにあたっても、ダイハツのユーザーオリエンテッドな姿勢は変わらない。
「一部を除く大半の車種で、スマートアシストをお選びいただけるようになっています。将来的には全モデルに標準装備することを視野に入れながら、スマートアシストの装着車を増やしていきたいというのがわれわれの姿勢です。最新のスマートアシストIIIでも6万円の追加で選択でき、価格を低く抑えることにも努めています」
低価格に抑えることができる理由について、橋本氏は「どんな時に事故が起きてお客様が困るかを考えて、それに合わせて機能を開発しているから」と述べた。
たとえば、公益財団法人 交通事故総合分析センターの統計によれば、車両同士の追突事故の約7割が時速30キロ以下の低いスピードで発生している。したがってこの速度域に重点を置いて開発すれば、安心できる機能と、普及させるために必要な低コストが両立するのだ。
ダイハツはこれまでに、スマートアシストが備わる車種を累計で120万台以上販売している。どれほど高度な安全機能を備えた自動車でも、それが100台や200台増えただけなら社会全体として事故を減らす効果は薄い。120万台の社会的なインパクトは計り知れないだろう。
4月下旬、自動車にまつわる興味深い統計結果が報道された。マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが発表した「自動車に関する実態調査」である。
「自動車に求めるもの」の項目を見ると、1位が「運転のしやすさ」、2位が「乗り心地のよさ」、3位が「安全性・安心感」、4位が「燃費のよさ」となっている。2014年の同じ調査で2位だった「燃費のよさ」が順位を落とし、「安全性・安心感」を求める声が高まっている。
燃費より「安全・安心」を重視する変化が起きているというダイハツの読みが正しかったことが、統計でも裏付けられた。
いまの時代に求められる「上質な走行感覚」も実現
冒頭で紹介した新型ミラ イースに話を戻せば、ダイハツのユーザーオリエンテッドな開発姿勢は随所に表れていた。使い手のことを考えてさまざまな工夫が施されているのだ。
「たとえばミラ イースのスマートアシストIII装着車には、ボディの四隅にコーナーセンサーが備わるので、壁にちょっと擦ってしまうというような接触事故を減らせると思います」(橋本氏)
このコーナーセンサーの機能は、前後に2つずつのセンサーを備えたことで実現した。ちなみに前後2つずつセンサーを標準装着するのは軽自動車として初めてだ。
また、やはり軽自動車初の装備として電気スイッチで開閉するバックドアオープナーが用意され、グレードによっては夜間の視界を向上させるLEDヘッドランプや、運転時にさまざまな情報を確認できるTFTマルチインフォメーションディスプレイといった新技術も採用されている。
もちろん、基本的な性能も進化しており、省燃費や動力性能の向上に寄与するボディの軽量化を進め、従来モデルより80キログラムのダイエットを実現。エンジンとトランスミッションの最適化や、サスペンションのセッティングなどにより、いまの時代に求められる「上質な走行感覚」も実現している。
経済性に加えて、安全・安心や質感の高さなど、ユーザーのニーズに応えたミラ イースは、普通乗用車から乗り換える"ダウンサイジング"の需要にも応えるはずだ。
Text:サトータケシ
○ダイハツ工業株式会社
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