『ブリジット・ジョーンズの日記』9年ぶりの映画最新作!主演のゼルウィガーが語る本作の魅力
Mad About the Girl
──今作にはウォーラカーとロクスターという新たな恋の相手が登場するが、一方でクリーバーとダーシーとの三角関係の記憶も色濃く残っている。この三角関係が、こんなにも私たちの心に響くのはなぜだろう。
(ダーシー役の)コリンとの場面では、いつも涙をこらえるのが大変だった。心の中でいくら「ダメ、これはこのシーンの感情じゃない。涙よ引っ込め」と叫んでもダメだった。私自身が、マーク・ダーシーという男に恋していたのね。
架空の人物とはいえ、この人がいなくなってしまうということに、なんだか耐えられなかった。
だってコリンとは、映画の撮影現場での関係とはいえ、25年も連れ添ってきた。それが終わる、今回の撮影で終わりなんだと思うと、やっぱりね。それを事実として受け入れるのはつらかった。
──あなたは俳優業を長らく休んだ後、16年に『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』で復帰を果たし、その後『ジュディ虹の彼方に』で20年のアカデミー主演女優賞を獲得した。しっかり休んだことが、今のあなたにどのようにプラスになったのか?
年を重ねて経験を積めば、おのずと人生の引き出しも増えるもの。世間ではそう言われているし、私もそのとおりだと思う。そういう積み重ねが、演技からにじみ出る。
この手の映画でも、役者には(演じるキャラクターへの)共感力が求められる。大事なのは相手の人生経験への深い理解。当然、18歳の頃と50歳の今では理解の深さに違いがある。長く生きていればいるほど、考えることは増えるものでしょ。