『ブリジット・ジョーンズの日記』9年ぶりの映画最新作!主演のゼルウィガーが語る本作の魅力
Mad About the Girl
──自分なりの解釈を加えず、あなたは原作そのままのブリジットを生きてきた。
ヘレンが私たちを信頼し、任せてくれる以上、無駄な解釈は加えない。それが最低限の礼儀だと思う。
いわゆる続編ものって、お気に入りのキャラクターに再会できるのは楽しいけれど、でも何か違うなって感じることがある。「分かるけど、最初の印象とは違うな」って。それじゃいけないと私は思うし、スタッフのみんなもそう思っているはず。
だから、ちゃんと意味のある続編にしようと努めてきた。
──シリーズ最新作でのブリジットは、夫のマーク・ダーシーを失って悲しみに沈んでいる。ロマコメとしては珍しい設定だが、それでも彼女は喪失を乗り越えて成長していく。演じてみて、あなた自身が感じたことは?
それは誰も避けて通れない癒やしのプロセス、でしょ?
悲しみの堂々巡りから一歩踏み出して、再び傷つくかもしれないのを承知で新しい世界に心を開く。また一から始めることへの恐怖、新しい誰かを受け入れることへの不安、そして前へ進むにつれて亡き夫から気持ちが離れていくという実感。
そういうのって、まあ私くらいの年齢になれば、たいてい誰にでもある。
亡き夫との思い出の世界にとどまって新しいものを受け入れず、少しでも長く昔の世界にしがみついていれば、それでいいのか。彼女はそう迷いつつも一歩前に踏み出し、心を開いていく。そうやって少しでも外の光を浴びることが、彼女の心を癒やしていく。